
「イギリスの鉄道のはなし」
高畠 潔 著
成山堂書店
2940円
少し前ですが、久しぶりに英国鉄道の本を読みました。
興味深かったのは機関車の色についてです。こんなにたくさんの色数があったとは知りませんでした。私鉄だった当時の鉄道会社はそれぞれに独自の色を持っていて、それを自社プローモーションのひとつとして用い、他社と競っていたようです。
日本人はロゴやサインによく青色を用います。日本の色見本には他の色に比べて青色の種類が多いことからも分かります。
英国蒸気の場合はこれが緑色だったようで、かなりの種類の緑があり驚きました。その他にも赤系や黄系、グレー黒系、当然青色もありました。公式写真撮影用の「ショップグレー(Shop
Grey)」なる艶消しグレーがあったのには驚きです。これはカラー写真がない白黒写真時代に、細部まではっきり写るようにするためだそうです。
で、トーマスに塗られている青色が実在したのかが気になるところですが、実際写真集やネット上ではなかなか正確な色は分かりません。
「イギリスの鉄道のはなし」で解説されている青色だけでも、CR-カレドニアン鉄道の「ウルトラマリンブルー(Ultramarine
Blue)」、「カレドニアンブルー(Caledonian Blue)」、「プルシアンブルー(Prussian Blue)」、「スカイブルー(Sky Blue)」、GER-グレート・イースタン鉄道の「ロイヤルブルー(Royal
Blue)」、S&DJR-サマーセット&ドーセット・ジョイント鉄道の「ブルーボトル(Blue Bottle)」、LNER-ロンドン&ノースイースタン鉄道A4マラードの「ガターブルー(Garter
Blue)」があり、その他にも英国国鉄時代の青色「BRブルー」、LMS-「コロネーションブルー(Coronation
Blue)」、、、まだありそうです。
Phoenix
Precisionから各鉄道会社が使用した色がかなりの数発売されてますが、この中から近い色を塗装サンプルを見ないで選ぶのはほぼ不可能です。
結局、日本で入手しやすい標準色を購入してTV版トーマスに近い色か試すことにしました。
まずラッカー系のGSI クレオス−Mr.COLOR、34-Sky Blueと323-Light Blueで塗色サンプルを作成。

スカイブルー悪くないのですがどうも安っぽくイマイチです。もう少し艶青味がかってた方がトーマスらしいかと。
基本色でのお手軽塗装を目論んでましたが、調色は避けれそうにありません。。。